生活のために仕事をしてる人と仕事のために人生を歩んでる人のこと

2013/12/10

私のみじかなところではお仕事すごくがんばっているのだけど
そのせいで体や心の調子を崩す人を結構みかける。

いわゆるワークライフバランスってやつについて
自分なりの考えをまとめときたいなーと思ったので書いとく。

仕事をしている人には大きく分けて二種類の人間がいると思ってます。

「生活のために仕事をしてる人」

「仕事のために人生を歩んでる人」

だ。

生活のために仕事をしている人は
たとえば仕事の内容より賃金を優先する。
やりがいのある仕事より残業のない生活を優先する。
仕事より家族事情を優先する。
仕事より趣味を優先する。

仕事のために人生を歩んでる人は
プライベートな人間関係より仕事を優先する。
寝る時間より仕事を優先する。
時間きっちりに終われるきまりきった仕事よりいつ終わるかわからないけどやりがいがある仕事をしたがる。
趣味がもはや仕事。

でもこれはどっちが優れてるとかどうとか比較するべきものではないです。

だから一方の人がもう一方の人にこうあるべきって説得するようなものでもない。

そして、永遠普遍のものでもない。

ある時をきっかけに前者だった人が後者にかわったり
その逆もしかりだ。

どうもベンチャーと呼ばれる企業は体質的に
「仕事のために人生を歩んでる人」
があつまりやすい傾向にあるとおもっている。

まず会社の代表(社長)がそうだし、
その考え方に共感をおぼえる人間っていったら必然的にそうなるんじゃないかな。

むかし私がまだ社会人になって間もないくらいの時に
某ITベンチャー企業の社長さんと話をする機会があって
「もうちょっと自分の生活のための時間がほしい」ってなことを言ったところ
「まだ若いのに」って言われたんです。

若いときほど体力もあるし、背負うもの(たとえば家族とか)も少ないし
仕事のことだけ考えてればOKな環境ですもんね。
だからこそ若いうちに無理してでもやっとけば成長するよっていう人もいる。

で、加齢によって体力的にだんだん無理がきかなくなって
結婚して自分以外の守るものができたり優先すべき事項ができたり
それじゃだめなんだっていう環境になって
働き方ってやつを見つめなおすんだろうと思う。

ベンチャー会社の話に戻ると
仕事のために人生を歩んでる人を好んで集める傾向にある。
成長過程の会社にとっては、そういう人間ばかりをやとったほうが効率がいいですもん。
で、何年かたつ。会社はおおきくなってきたかもしれない。

けどあるとき、ごそっと中堅どころがいなくなる。
こんな話よく聞くよね。

実は私がお話をしたそのベンチャー会社の社長さんのところもそうだったみたい。

人が会社を辞めたいと思う理由は様々だと思うのだけど、
私はその理由のひとつとして、「仕事のために人生を歩んでる人」が
「生活のために仕事をしてる人」にかわる時期がきて
その会社ではやってけなくなったというのがあるのじゃないかと見てる。

会社が成長する中で「生活のために仕事をしてる人」も長く続けられるような体制を築けなかった
もしくは築く必要なんてないって思ってる会社に訪れる当然の結果。

逆にうまくいってる会社って
「生活のために仕事をしてる人」も「仕事のために人生を歩んでる人」も
両方にとって働きやすい環境が提供されてるってことだ。

ワークライフバランスを考えるにあたって
まず自分が「生活のために仕事をしてる人」なのか「仕事のために人生を歩んでる人」なのか
しっかり見極めとかないといけない。

その上で、じゃあ今自分がいる会社(もしくはこれから就職する会社)がそれにあってるのかどうかと
もし転換期がきて自分の状態が逆になったときどうかまで考えとく必要があるんじゃないかな。

自分の成長のために年数を決めて自分とはあわない会社にあえて入るのはありかなと思います。
ですが無理はしないでほしいものです。

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